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サグラダ・ファミリア(聖家族)贖罪聖堂

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このサグラダ・ファミリア(聖家族)贖罪聖堂は、構造的にも自然界のいろいろな物をモチーフにして造られいます。ほぼすべてが曲線からなる建造物で、外観は巨大彫刻のようです。
建築というより芸術作品という印象で、ガウディーは、ネオ・ゴシック様式の構造上の欠点を、この建物において幾何学的に研究したと言われています。


サグラダ・ファミリア




現在も建築は続いており、完成するまでに100~200年は楽にかかるそうです。

その理由としては、 設計図面が無い(もともと詳細図は無く模型を使って構造を検討している)のと、のちに彼の構想に基づき作成した資料・石膏模型が、内戦などでほとんど無く なってしまった為です。
現在は、わずかに残ったデッサンと職人の技術伝承などで、残された資料を元に、歴代の建築家が彼の癖を研究し、設計構想を推測しながらといった方法で、少しずつ作業が行われています。資金的にも観光収入と寄付金を建築資金にしているため、工事期間は無限です。(現代の建築技術進歩から、2030年代に完成するという説もあります)
ガウディー自身も自分が生存中に、この建築を終えることは無理だと考えていたことでしょう。

今は、世界中から建築・彫 刻家など多くの人々が集まって、崇高な精神のもとに、この建築を造り続けています。
見方を変えれば、結果的には、これがガウディーが残した最良の遺産かもしれません。


世界的に有名なガウディー建築ですが、この建築を訪れる前までは、私にとって不気味な印象しかありませんでした。
しかしそれが好きか嫌いかは別として、もっといろいろな角度から、建築というものを見つめ直す機会を与えて貰った気がします。

建築に携わっている人も、書いている私も、読んでる貴方も、この壮大な教会の完成を見届けることは出来ないかもしれませんが、この建築には、それでもいいというロマンと諦めがありますね。





東側、生誕のファサード。ここが入口です。

 




 

 
 
 
 

 
 
 



 
 









 


 


 

 

 

 

 
 





巻き貝のような螺旋階段。最後にこれで降り、地上に出ます。上りはエレベーターがあります。

 


 
内部の柱は木がモチーフ。森をイメージしています。
 
 


 



西側の受難のファサードは、東側の生誕のファサードとは異なり、現代彫刻で表現されています。

 


 




数々の模型、デッサン。

彼は幼年期に病気を患っていたため、学校を休みがちで友達と遊ぶ機会があまりなかったようです。そのため身近の自然が友達となり、建築の構造・意匠デザインを自然から見いだして構築したといわれています。また、実家が鍛冶屋だったこともあって銅・鉄材には慣れ親しんでいたため加工は得意だったのでしょう。








逆さまに吊して出来た曲線で、建物が安定すると考えた模型。
 








 

 

 
 
 



Tabi/世界の建築 2010年6月
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