フィレンツェのドゥオモは、サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の大聖堂のことを指します。
教会は「大聖堂」「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」「ジョットの鐘楼」の3つの建物で構成されています。
大聖堂はイタリアンゴシックでもある初期ルネサンス建築の代表作。
ドゥオモ(フィレンツェ) (1296~) アルノルフォ・ディ・カンビオ+
フィレンツェはルネサンス芸術発祥の地で有名ですが、当時、商業を世界的に支配した中心地でもありました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、そしてボッティチェリなどの巨匠は、製造業なども営み、市政にも多大な影響力を持つ金融王メディチ家ロレンツォなどの支援を受けて、15世紀を通しルネサンス芸術の最盛期を迎えました。
コジモ・デ・メディチの孫であるロレンツォは偉大なるパトロンで、ある意味ルネサンス芸術開花の立役者です。
しかしパトロンが過ぎたなのか銀行経営は破綻寸前だったようです。ロレンツォの死後、ルネサンスの中心はローマへ移りました。
建物の設計者の名前が、この頃から歴史に残るようになっています。
左の丸屋根はサン・ロレンツォ教会とメディチ家礼拝堂。
ドゥオモとはイタリアにある「教会堂」もしくはローマを除く「大聖堂」の意味とほぼ同じです。
語源は「神の家」。
ジョットの鐘楼は高さ85メートルもあるゴシック様式の建築。
ギルベティ製作、ジョヴァンニ洗礼堂の「天国の門」。レプリカ。
本物は大聖堂付属美術館にあります。
積石づくりのドーム(クーポラ)は、現在でも世界最大級の大きさを誇ります。ブルネレスキの設計で、1436年に完成しました。
その後、頭頂部はブルネレスキの死後、1461年に完成しています。